【実録】確定申告の不条理と、私たちが『削られている』本当のコスト ――あなたの時間は誰のものか?

著者情報
執筆者:金子裕二(現役大学教員・カウンセラー)
25年以上の教育・研究実績(論文60本超)に基づき、
客観的な視点で執筆しています。

一粒万倍日の「清算」と「不条理」

今日は、新しい門出にふさわしい「一粒万倍日」。

私は、ボロボロになった財布を新調すべく伊勢丹へ向かう前に、一つの「儀式」を終える必要がありました。

それが、昨年末に26年の教員生活を一段落した後の、初めての確定申告です。

しかし、そこで待ち受けていたのは、デジタル化の美名に隠れた「アナログな壁」と、専門家たちの「無責任な回答の連鎖」でした。

e-Taxという名の「開かない扉」

毎年使っているはずの識別番号とパスワード。

それがなぜか、今年ははじかれる。

「パスワードを忘れた方」をクリックして驚愕しました。

メールで再設定リンクが届くと思いきや、「書面郵送で1週間かかる」というのです。

  • 「申告期限に間に合いませんよね?」
  • 「ログインできなくても作成はできますので」

税務署の回答は、あまりに他人事でした。

さらに、ネットの入り口によってログインできたりできなかったりするシステムの不安定さ。

正しい鍵を持っているのに、扉の形によって開かない――この不備を修正するための数時間は、誰が補償してくれるのでしょうか。

デジタル化の美名に隠れた「ログインの迷宮」

確定申告の不条理と削らない投資術の対比を描いたアイキャッチ画像。画面中央で大胆に分断された構成。左半分は赤い色調で、税務署の封筒や書類、ペンを持った手が置かれ、煩雑な手続きのストレスを表現。右半分は青い色調で、白いギフトボックスの上に置かれたCYPRIS(キプリス)の高級な黒革(コードバン)長財布と、その上に置かれた5円玉を映し、上質な自己投資を表現。中央上部に大きな日本語のテキストで「確定申告の不条理と、私たちが『削られている』本当のコスト」と「確定申告の不条理 vs 削らない投資」というキャッチコピーが配置されている。右下には「削らない投資術」というロゴマークがある。

今回のトラブルで最も愕然としたのは、e-Taxというシステムが「入り口(URL)」によってその挙動を変えるという、きわめて不安定な設計であるという事実です。

本来、デジタルサービスにおいて「正しいIDとパスワード」は唯一無二の鍵であるはずです。

しかし、e-Taxの世界ではそうではありません。

  • 「マイナポータル」経由の罠: マイナポータルから連携してログインしようとすると、認証の途中で謎のタイムアウトや「予期せぬエラー」が頻発します。
  • 「ブラウザ」による選別: 特定のブラウザでは動くのに、別のブラウザ(例:Safariや特定のバージョンのEdge)では認証用の拡張機能が読み込まれず、ボタンすら表示されない。
  • 「古いURL」の残存: 昨年ブックマークしたURLから入ると、一見同じログイン画面に見えても、認証ハブが更新されており「はじかれる」という現象。

これらは単なる「個人のPC設定の不備」ではありません。

ユーザーに完璧な環境設定を強いる、設計者側の傲慢なUI(ユーザーインターフェース)の現れです。

「ネットで入るところによってはじかれる」という体験は、物理世界に例えれば「正面玄関からは入れないが、裏口の特定の角度からなら鍵が開く」という欠陥住宅に住まわされているようなものです。

この「迷宮」を彷徨うために浪費される納税者の数時間は、目に見えない巨大な「行政コスト」として、私たちの命(時間)を削り続けています。

「専門家」?がわからないことを、なぜ納税者がわかるのか?

退職金に伴う「区分」の確認。電話に出た税理士の回答は、耳を疑うものでした。 「わからないので、調べます」

専門家が即答できない複雑なルールを、一般の納税者が正しく理解し、「間違えたら罰則」というプレッシャーの中で運用しなければならない不均衡。

これこそが、私たちの精神的リソースを最も「削る」正体です。

マイナンバーカード「任意」という建前の嘘

マイナンバーカードを持たない私に対し、税理士は「役所で住民票を取ってこい」と言い放ちました。

カード作成は任意であるはずなのに、なぜわざわざ役所へ足を運ばせるのか。

  • 私: 「わざわざ役所に行くのはおかしいのではないか?」
  • 税理士: 5分間の議論の末、「免許証があれば通してくれます」と回答。

現場の職員に聞けば、最初から「免許証で構いません」という。対応する人間によって回答が180度異なるこの「回答ガチャ」の状態に、組織としての不信感が募ります。

「検算」という壁と、責任逃れの回答

ようやく書類を印刷し、強風の中を税務署へ。

そこで知ったのは、会場が「入力支援」と「検算」で分断されているという事実。

さらに、事前に電話で確認して入力した「障害者控除」の区分すら、現場で「間違いです、修正してください」と一蹴されました。

  • 「なぜ電話と現場で回答が違うのか?」
  • 「電話に出た職員が間違えたのだと思います」

彼らにとっては「間違い」の一言で済みますが、納税者にとっては、往復の時間、印刷の手間、そして「またやり直し」という絶望感に直結します。

職員が間違えるなら、一般人が間違えるのは当然だ」――私はそう言わずにはいられませんでした。

結び:私たちは「負けない」ために、上質なものを選ぶ

結局、自宅に戻ってデータを修正し、追跡番号付きの郵便で申告書を送りました。

余計な郵送料、余計な時間、そして何より「削られた」心。

しかし、私はその足で伊勢丹浦和店へ向かいました。

45万円の社会保険料を支払い、不条理な確定申告を終えた「空っぽの手」で、1年で一番金運が上がる3月5日に購入することを以前から決めていた長財布を掴み取るために。

事の経緯は以下の記事に書きました。あなたも金運をアップさせるマインドセットを整えてみませんか?
👇
「長財布で金運アップ」は嘘?45万円の損失を救った、脳をバグらせる「馬革財布」の心理学

行政の不備に憤るのは、あなたが真面目に生きている証拠です。

でも、その怒りに自分自身を支配させてはいけません。

私たちは、不条理なシステムに時間を奪われるために生きているのではない。 自由を享受し、明日を万倍に実らせるために生きているのです。

怒りの1日をぶちまけて、確定申告でイライラしている方々に届けと思い公開しました。

【皆様の体験をお聞かせください】
「私もe-Taxでこんな目に遭った」「税務署でこんな違う説明をされた」というエピソードがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。

皆様の貴重な体験談を、今後この不条理なシステムを改善させるための「共有知」として、本記事に追記させていただく予定です。

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