投資の原資をどう作るか。給料から積み増すのが王道ですが、生活を削って捻出するのは長続きしません。私がこのブログで「削らない投資」と呼んでいるのは、暮らしを我慢して絞り出すのではなく、すでに手元で眠っている価値を現金に換えて回す・・・そういう発想です。その入口として、まずは国内での実体験から書きます。
国内の出品だけで損してませんか? メルカリを通じて海外に販路を広げる方法は以下で説明しています。メルカリでの出品方法をご存じの方は以下の記事をどうぞ。
メルカリ×Buyee海外販売の採算を数字で|眠った昭和レトロを”削らない投資”の原資にする

メルカリで「捨てるはずの物」が130万円になった話
私はこれまで、家の不用品をメルカリに出し続けて、累計で130万円以上の利益になりました(手数料や送料を引いて、手元に残った額です)。出品したものの中には、「そのままならゴミに出していた物」がありました。
たとえば、壊れて使わなくなった電子ドラムの、パッド部分だけ。故障品でも”部品取り”で欲しい人がいます。

たまっていた書籍・・・ブックオフに持ち込めば1冊1〜5円のような値ですが、メルカリなら最低でも200円以上、物によっては1,000円を超える利益が出ます。
その他売れたもの、DVD(セット売りが基本)、特集物の雑誌、ドライバーセット、プリンター用インク、バンドスコア、バインダー(セット売り)。
とくに古い洋書、なかでも学術書は海外からの需要があり、1冊で2,000円以上の利益になったものもありました。飲み終わった洋酒の空きボトルも、ボトルライトの材料や店舗の展示用として買い手が付きます。
私の例だけではありません。ネットを少し調べると、”捨てる物”の出品はいくらでも見つかります。
メルカリ公式サイトや、Youtube動画でも紹介されていますが、トイレットペーパーやラップの芯は子どもの工作用に、10〜30本で300円ほど。
牛乳パックやペットボトルのキャップも工作・ハンドメイドの材料として売れています。まつぼっくり・どんぐり・貝殻・シーグラスはリースや工作に、壊れた家電やゲーム機はタイトルに「ジャンク」と付ければ部品取り目的で探されます。
きれいなブランドの空き箱はハンドメイドの梱包用に・・・つまり「これはゴミだ」と決めた瞬間に価値が消えているだけで、日本のどこかに欲しい人がいることは、珍しくないのです。
そもそも、家庭に眠っている”お宝”は想像以上の額です。メルカリの「かくれ資産」調査(2025年版)によれば、1年以上使わず理由なくしまい込んでいる不要品を金額に換算すると、国民一人あたり平均で約71.5万円、日本全国で推計約91兆円分にのぼります。
つまり多くの家庭に、数十万円規模の”眠った原資”が置きっぱなしになっている・・・監修したニッセイ基礎研究所が「モノの資産運用」と呼ぶほど、これは立派な資産です。捨てる前に見直せば、その一部は現金に、そして投資の原資に変えられます。
出品のやり方そのものは、メルカリ公式サイトが写真付きで丁寧に説明しています。難しくありません。ここでは操作の説明は公式に譲り、この記事では”どう原資に変えるか”に絞ります。
そして、この延長線上にあるのが海外です。さきほどの学術洋書のように、国内より海外のほうが高く売れる物がある。
そこを取りにいくのが、次章の「Buyee経由の海外販売」です。ここから先は、私自身まだ売り切った実績のない”検証中”の話・・・始める前に採算を確かめた記録として読んでください。
出品方法
メルカリの公式ホームページで丁寧な動画が出ています。Youtubeでも同様の動画があるので最新のものから視聴してみてください。
なぜ「昭和レトロ・キャラグッズ」が海外で売れるのか
私自身、母が所有していた未使用の急須が売れました。昭和の時代にお茶屋さんからいただいたもので、完全未使用。母が捨てるというのでもらったものです。4000円以上で売れました。

このように、海外、とくにアメリカやカナダでは、日本のキャラクターグッズや質の高い古い玩具、昭和レトロを思い出させる品物に根強い人気があります。
アニメやゲーム由来のグッズ、昭和の生活道具や食器のレトロな風合い・・・国内では「ただの古い物」でも、海外では”日本でしか手に入らない物”として値が付きます。
そこに円安が乗ります。2026年時点のドル円はおよそ157円で、アメリカの買い手にとって¥6,000の品は約$38・・・感覚としては十分に安い。
円建ての値札を少し強気にしても割安感は保てる、これが今の追い風です。ただし為替は動きます。直近の1か月でも円は数円戻しました。円安前提の値付けは「今の戦術」と割り切っておくのが安全です。
仕組み|メルカリに出すだけで世界に売れる
特別な登録は要りません。メルカリは購入代行サービス「Buyee」と公式に連携していて、あなたが普段どおり出品するだけで、海外の人が買える状態になります。
海外ユーザーがBuyee経由で注文すると、メルカリ上では「BUYEE公式アカウント」があなたの商品を購入した形になります。
あなたがやることはこれまでと同じ・・・Buyeeの国内倉庫まで発送するだけです。
海外配送も通関も、海外客とのやり取りも、すべてBuyeeが代行します。商品に不備があった場合の海外対応もBuyee側の責任なので、出品者がトラブルを直接かぶることはありません。
以前は「一定期間売れ残った商品」だけが海外に表示されましたが、今は出品直後から海外でも見えるようになっています。
ルカリ×Buyee海外販売の採算を数字で|眠った昭和レトロを”削らない投資”の原資にする

海外露出のためにわざと寝かせる必要はありません。個人情報が気になる場合は、匿名配送のメルカリ便を使えば大丈夫です。
海外で見つけてもらう小さな工夫|説明文は日本語、ハッシュタグは英語
出品の手間はいつもと同じですが、海外に売るなら一つだけ足したい工夫があります。それは、説明文は日本語のままでよく、ハッシュタグ(キーワード)を英語にすること。
Buyeeは商品ページを多言語に翻訳して見せてくれるので、本文をわざわざ英語に書き直す必要はありません。
日本語のままで海外の人も読めます。ただ、海外の買い手は英語で検索します。だから、作品名・キャラクター名・メーカー名は海外での正式な英語表記やローマ字を、そして「Showa retro」「vintage Japan」といった英語のキーワードを、ハッシュタグに入れておく・・・これだけで、探している人の検索に引っかかりやすくなります。
日本語で読ませ、英語で見つけてもらう、という役割分担です
一番大事な整理|「手数料負け」と「関税負け」は別の財布
ここを混同すると値付けを外します。手数料負けは”出品者(あなた)”の話。関税負けは”海外の買い手”の話で、
あなたのコストではありません。ただし買い手の総額が膨らめば売れないので、間接的にあなたの下限を決めます。
出品者側の下限(手数料負け)
かかるのはメルカリ販売手数料10%と、国内送料(倉庫までの分)だけ。為替は関係ありません。手取りは「出品価格×0.9−国内送料」です。
- 小型(ネコポス約¥210):出品¥1,000で手取り約¥690
- 箱物(宅急便コンパクト約¥450):出品¥2,000で手取り約¥1,350
¥700〜800を下回ると、手数料と送料でほぼ消えます。ここが実質の下限です。
買い手側の下限(送料・関税負け)
買い手が払うのは、商品代+Buyee手数料+国際送料+関税。Buyeeの代理購入手数料は1注文あたり一律300円ほど、国際送料は重量とサイズで変わります。
そして見落としがちな変更点・・・アメリカの少額免税枠(通称デミニミス、$800)は2025年8月に撤廃され、2026年も続いています。今は少額でも関税がかかります。日本発は中国発のような高率ではなく、品目の関税率に約10%が上乗せされる水準です。
次の数字は概算です(前提:行き先はアメリカ・小型軽量・送料込み出品・2026年時点の為替157円)。
| 出品価格 | 商品(約$) | Buyee手数料 | 国際送料(小型) | 米関税(概算) | 買い手の総額 |
|---|---|---|---|---|---|
| ¥3,000 | $19 | ¥300 | 約¥3,000 | ¥300〜450 | 約¥6,600($42) |
| ¥6,000 | $38 | ¥300 | 約¥3,500 | ¥600〜900 | 約¥10,600($67) |
読み取れることは一つ。国際送料とBuyee手数料は固定費なので、安い商品ほど”送料負け”します。
¥3,000の品は買い手から見ると「$19の物に$23の諸経費」で割高。¥6,000なら諸経費の比率が下がり、納得感が出ます。
損しない値付けの下限(結論)
- 出品者としての下限:箱物で¥2,000〜3,000(手数料と送料で溶けないライン)
- 海外で売り抜く下限:¥5,000〜6,000(固定の送料に負けないライン)
¥3,000未満は海外向きではありません。国際送料が商品代を上回り、買い手が「送料のために買う」形になるからです。
もう一つ・・・国際送料は重量で効きます。急須や食器のような”重くて安い物”は不利。同じ¥5,000でも、軽いキャラ玩具のほうが採算は良くなります。重い物は思い切って値を上げるか、国内で売るほうが賢明です。
なお関税や免税のルール、とくにアメリカの扱いは動きが速い分野です。出品前にその時点の最新情報を確認してください(この記事は2026年時点の内容です)。
これが「削らない投資」になる理由
ここで大事なのは、生活を一切削っていないことです。思い切った断捨離が投資の原資を生み出す。
新たに何かを我慢して捻出したのではなく、押し入れで眠っていた”死んでいた資産”を起こして現金化しただけ。その現金が投資の原資になる。家計簿の支出欄をいじらずに、資産欄の隅から原資を掘り出す・・・これが私の考える「削らない投資」の実践です。
では、その原資はどのくらいに育つのか。130万円を仮に投資へ回した場合を、単純な複利で概算してみます(あくまで計算例で、運用成果を約束するものではありません)。
年5%で20年運用できれば約2.6倍の約340万円、30年なら約560万円。控えめに年3%で見ても、20年で約235万円です。元手が”拾い物”のような不用品から生まれていることを思えば、このリターンは生活を1円も削らずに得た上乗せ、ということになります。
これならNISA貧乏に陥ることもありません。

もちろん投資には価格変動などのリスクがあり、最終的な判断はご自身で行ってください。
やり方も、最初から大きく張る必要はありません。まず数点を出して、いくらで・何日で・どこの国に売れたかを見る。その手応えを見てから広げれば十分です。
眠っている物を現金に、そして原資に・・・生活を削らずに投資の元手を作る。まずは押し入れの数点から、試してみてはいかがでしょうか。
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