心理系の研究職として25年、行動経済学を研究してきました。 自分が他人に説明できる『損失回避性バイアス』。
なのに自分の投資経験では、完全に行動経済学の知識を活かすことに失敗しました(笑)
そんな私の経験談です。
投資は自分にとって失敗の連続

最初の失敗:先物取引の投資失敗談
1992年。10年間勤めた職場で心身を壊し、休職を経て退職しました。
手元に残った退職金200万円。
これをトウモロコシの先物取引にぶち込みました。
当時はネット取引なんて存在せず、証券会社の担当者に丸投げ状態。
「今、上昇中ですから買い時ですよ」と熱弁され、つい乗ってしまったのです。
失業状態で精神的に不安定だったことも手伝って、証券会社の甘い罠にまんまと引っかかった形です。
最初の数ヶ月は順調で利益も出ましたが、半年後に暴落。
追証(追加保証金)30万円を支払い、結局全額230万円+手数料が溶けました。
証券会社は手数料でがっちり儲かり、個人投資家の損失に同情など一切なし。
自分がただの「カモ」にされただけだと悟りました。この一件で「投資=怖い」というトラウマが刻み込まれました。
個別株をチャートで売買するリスク
それから12年後の2004年、離婚して自宅を売却。
200万円の売却益が出たので、懲りずに証券口座を開設しました。2010年からは個別株の売買を開始。大きな損失は避けましたが、「個別株で着実に増やす」難しさを痛感します。
2015年、ローソク足と移動平均線を使った投資商材を購入。練習はしましたが利益が出ず挫折。
波に乗れなかった「波乗りトレード」
2020年には「波乗りトレード」というセミナーに参加し、20万円払って会員登録。
過去チャートでのシミュレーションでは月10万円の利益が出ましたが、長期でやると損失が増え始め、精神的に追い詰められました。
実際の売買は怖くて手を出せず、セミナーも中止。
早期退職と投資への関心再燃
37歳で再就職し、同年に息子が生まれました。
就職先は同族経営のパワハラ・モラハラ職場。
25年間耐え抜きましたが、うつ状態が続き心療内科通い。
老後資金の目処が立ったので早期退職しました。
現在の不安定な経済、高騰する税金・社会保険料、物価高。
息子の10年後と自分の退職後を考え直し、投資を再勉強したところ、「精神を摩耗しない投資」があることを知りました。
なぜ失敗が続くのか:損失回避性バイアス
損失回避性バイアスとは、同じ金額でも「失う怖さ」が「得る喜び」の約2倍強く感じられる心理傾向です。
1万円得る喜び<1万円失う痛み。投資では「-20%の恐怖>+20%の期待」となり、損切りできずに保有を続けます。(カーネマン・トヴェルスキー、プロスペクト理論1979年)
【参考リンク】
損失回避性バイアス:「損した時のダメージが、儲けた時の嬉しさの2倍です」 [カーネマン・トヴェルスキー「プロスペクト理論」1979年(Wikipedia)]
私がまさにそれでした。
心理系の研究職として25年、行動経済学を研究領域に判断バイアスを分析してきました。
それなのに、自分の投資では損失会費制バイアスが完璧に発動(笑)。
230万円全損後も投資に見切りをつけることができませんでした。25年間パワハラ職場でうつ状態。特徴的な症状の1つに「経済的不安」があるそうです。
うつ状態で経済的不安にあおられている状態で、研究者として「他人に説明できる理論」が、自分には一切通用しませんでした。
「儲けよう」と思えば思うほど、損失への恐怖は大きくなるようです。
【関連記事】
行動経済学から説明したのがこの記事です
👉 投資が怖いのは損失回避バイアス|行動経済学研究職が語る削らない投資への転換理由(近日中に公開)
私が「判断停止」から抜け出した方法
長年に渡る投資の失敗経験。この悪循環を断ち切る鍵は、次の3つの体験にありました。
まずはこちらから読んでください(順次公開):
➤ 投資が怖くなった原体験|失敗から判断を止めていた時間
証券マンにカモられた230万円全損の裏側。追証30万円の絶望感とは。
➤ [精神的に余裕がない時、投資判断はうまくいかない]
パワハラ25年+うつ状態で株価チェックの狂気。胃がキリキリ痛んだ日々。
➤ [シミュレーションでは勝てたのに、実際の相場で崩れた理由]
波乗りトレード20万円の罠。プロでも失敗する現実。
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👉 長期投資の判断ログ|損失回避バイアスを克服し「保有し続ける」ための心の記録
【重要:読者への免責事項】
※本記事は20年以上前の個人的な経験を振り返った記録です。
当時は現在(2026年)のような不動産価格の高騰や低金利環境とは全く異なる市場状況でした。
あくまで「当時の私がどう考え、どう動いたか」という心理的なプロセスを整理したものであり、現在の市場における不動産購入を推奨・肯定するものではありません。


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